洗面化粧台について
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リフォームを考える時、ついつい後回しになってしまいがちな「洗面化粧台」。
あまりこだわらずに「良く売れてる物」「一番安い物」と問い合わせを頂きます。
洗面化粧台は「どれも同じ」だなんて思っていませんか?適当に選んでしまうと、使ってみて「使いにくい」「収納が少ない」と思うことも…。
各メーカー共に幅広い機能と価格帯の洗面化粧台を揃えています。デザイン、水栓、収納、ミラーなど、工夫を凝らした洗面化粧台が多数あり、明確なイメージが浮かんでいない方でもメーカーショールームに行けば欲しい機能の洗面化粧台が見つかる可能性が高まります。特別なこだわりが無くても、まずは各メーカーのショールームへ行き、色々と見てみるのをお勧めします。
洗面化粧台には大きく分けて「ユニットタイプ」と「システムタイプ」の二種類があります。
ユニットタイプは設置する間口サイズに合わせてパーツを選択するタイプ、システムタイプは間口に合わせてミリ単位で設計していくセミオーダータイプになります。
ここでは主に「ユニットタイプ」の説明をしていきたいと思います。
1・寸法を計る
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現在、洗面脱衣所に設置されている洗面化粧台の間口(幅)はどのくらいですか?
ユニットタイプの洗面台の間口は600mm、750mm、900mmの3種類が多く(メーカーのシリーズによっては500mm、1,200mm等のサイズもあります)主流です。
カウンターの高さも、750mm、800mm、850mmの3種類を用意しているメーカが多く、使う人の身長にあわせて使いやすい高さを選ぶ事ができます。また、洗面化粧台を設置する部屋の天井の高さ、マンションなら梁の有無、奥行きなども調べておいた方がスムーズに商品を選ぶことができます。
2・化粧台の収納タイプを選ぶ
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扉タイプ
2枚扉タイプとも呼び、もっともベーシックな収納の洗面台。バケツなどの大きなものも楽に収納できます。棚をつければ思い通りの収納空間を作れます。
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引出しタイプ
片引き出しタイプとも呼び、扉タイプとスライドタイプの良い所を取り込んだタイプ。タオルや小物などを分けて収納できるので、スッキリ整頓できます。
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フルスライドタイプ
手前までスライドできるので、奥の物まで見えやすく取り出しやすい人気のタイプ。デッドスペースができにくく収納力抜群です。
3・ワークトップの高さと奥行きの幅を決める
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使いやすいワークトップの高さ
使う人の身長にあわせて使いやすい洗面ボウルの高さを選べる洗面化粧台もあります。洗面化粧台の標準的な高さは800mmですが、750mm、850mmと3サイズ用意しているメーカーが多いです。
高さの選び方としては、洗面台の前に立った時に蛇口に自然に手を伸ばした状態の肘の高さより低くなる高さが目安です。 -
設置場所に合わせて奥行きを決める
各メーカーが出している洗面化粧台の奥行きは550~600mmが主流。奥行きがあれば、洗面ボウル内も広く、使いやすい事は間違いありません。
ただ、550mmもあるとスペース的に厳しい場合や、洗面脱衣所のドアが干渉してしまう場合もあると思います。奥行き500mm以下のスリムタイプの洗面化粧台を用意しているメーカーもあり、洗面脱衣所の広さや使い勝手に合わせてお選びいただけます。
4・水栓を決める
水栓は大きく分けると、洗面ボウルの縁に水栓がある「通常の水栓タイプ」と鏡の下に取り付けられている「壁付け水栓(ビルトイン水栓)」があります。
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通常の水栓タイプ
多種多様な機能やデザインがあり、インテリア性を重視される方には、お気に入りの水栓が見つかるかもしれません。 ツーハンドル水栓、シングルレバー水栓、タッチレス水栓と価格帯によって色々と選べ、節水、吐水切替、ホース内臓と機能も多種に渡ります。
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壁付け水栓タイプ
壁付け水栓(ビルトイン水栓)のメリットは、洗面ボウル付近の空間を広く使えること。また、水栓の根本に水たまりができないので、掃除が簡単な事も魅力です。
ただし、デザイン的な選択肢が少なく、メーカーやシリーズによって決まってしまいます。
5・メーカー・シリーズを決める
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パッと見た感じは似ているように見える各メーカーの洗面化粧台ですが、よく調べてみるとそれぞれに特徴があります。機能性やデザイン性、収納性または予算など、何を優先したいかによって選び方も変わってきますので、優先順位を予め決めておくといいでしょう。
6・グレード、価格帯を決める
洗面化粧台は、各メーカーで複数のシリーズが発売されています。 価格帯でグレードが分かれているメーカーが多く、ここでは便宜上「ハイグレード」「ミドルグレード」「スタンダード」と分類します。
グレードが高い方が、使用している材料が良かったり、選べるオプションが多かったりと、選択の幅が大きくなる傾向があります。
洗面ボウルの素材が人造大理石だったり、収納が多かったり、照明にこだわったりと、ワンランク上のカスタマイズ性がハイグレードの魅力ではないでしょうか。
「標準装備でも十分」「ツーハンドル水栓でも不便じゃない」との事なら、安価なスタンダードのキッチンでも十分だと思います。
7・扉カラーやオプションを決める
洗面化粧台をより便利に、より機能的にするため多数のオプションが用意されているのもユニットタイプの洗面化粧台の魅力の一つです。
洗面化粧台の上部に余裕があるようならアッパーキャビネットを追加したり、間口に余裕があるならトールキャビネットを追加したりと、収納力を大幅にアップさせる事も可能です。
ミラーキャビネットも色々なタイプがありますので、収納・使い勝手・デザインと用途に合わせて選んでオリジナルの洗面化粧台をプランニングしましょう。